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自作PC初心者の電源ユニット選び

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電源ユニット 本体

こんにちは、ヒーニョンです。
はじめて電源ユニットを買おうとしたとき、僕が難しいと感じたことは、種類が豊富で、商品ごとの違いや特徴が分からなかったからです。
この記事では、商品選びを3つの段階の状況にわけ、それぞれで確認すべきことを明確にします。初心者でも自分にあった電源ユニットを見つけるための指標にしていただければ幸いです。

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目次

商品を調べる前に決めておくこと3つ

冒頭で書いたように電源ユニットは種類が豊富です。全ての商品を一つひとつ見ていくのは効率が悪いです。そこで一気に商品を絞り込むために、商品を調べる前に3つのことを決めておきましょう。

80 PLUSのグレード

電源ユニットの役割は、コンセントからくる交流電源をパソコンで使う直流電源に変換するために必要なパーツです。交流を直流に変換するときにロスが発生します。その電力変換効率が80%以上である製品に与えられる認証が「80 PLUS(エイティー プラス)」です。
現在、発売されている電源ユニットのほとんどが80 PLUS認証を得ていますが、80 PLUSには6段階のグレードがあります。
グレードが高いほど(下記の表で上ほど)変換効率が高く、価格も高いです。しかしどれも80 PLUS認証なので最低でも変換効率は80%を超えています。

グレード 負荷
20% 50% 100%
Titanium 92% 94% 90%
Platinum 90% 92% 89%
Gold 87% 90% 87%
Silver 85% 88% 85%
Bronze 82% 85% 82%
Standard 80% 80% 80%

グレードを商品を調べる前に決めておきましょう。
どのように決めるかというと、自作PCの使い方をどのように想定しているかによります。次の項目で該当するものを選びましょう。

  • 24時間稼働のサーバーなど: Titanium、Platinum
  • 高負荷になるゲーミングPC、動画編集をする: Gold、Silver
  • 負荷の掛からない一般的な事務作業やWeb閲覧: Bronze、Standard

電源容量

電源ユニットが供給できる電源容量を決める必要があります。550Wの電源ユニットなら、電力消費量が550W以下のPCを動かせることになります。
難しいことに、使う予定の消費電力を計算し、ピッタリ一致する電源容量の商品を選んでは駄目なのです。
必要とする消費電力の1.8~2.0倍にあたる電源容量の商品を選ぶのです。理由は後述します。

必要とする消費電力を計算する方法は、計算機サイトなどを使い、想定電力量を求めます。
有名なサイトが、ドスパラ 電源容量計算機です。
ミドルレンジのゲーミングPCを想定した構成で計算してみると266Wになり1.8倍~2.0倍すると479W~532Wになるので、電源ユニットの電源容量は400Wから600Wを選ぶことになります。
電源ユニット ドスパラ電源容量計算機-ミドル

次にハイスペックなゲーミングPCを想定した構成で計算してみると426Wなり1.8倍~2.0倍すると767W~853Wになるので、電源ユニットの電源容量は700Wから900Wを選ぶことになります。
電源ユニット ドスパラ電源容量計算機-ハイ

パーツの中でグラフィックボードが消費電力が高く、商品による差も大きいので、購入するグラフィックボードが決まっていれば、その数値に置き換えたほうが正確になります。またグラフィックボードを2枚挿しでSLIをするとかなり大きな電源容量が必要になってきます。
小さいことすが、ストレージはHDDよりもSSDの方が電源容量が少なくて済むので、消費電力を抑えるにはSSD化したほうが有利です。また、メモリも4枚よりは2枚が電源容量は少ないです。(同じ32GBのメモリでも、8GBを4枚より16GBを2枚の方が有利)

必要とする消費電力と同じ電源容量の電源ユニットでも実際には動作します。それなのに2倍も余裕をみる必要があるのは次の理由からきています。

  • 省エネ
    高負荷になるにつれて変換効率が悪化するからです。負荷50%が一番変換効率が良いです。
  • 劣化防止
    高負荷で使用すると、熱を持ち部品に負荷がかかり劣化を促進する
  • 将来の拡張用
    将来、新しいグラフィックボードに換装したりするとき、電源ユニットまで買い替える必要ようがない

ここまでで「80 PLUSのグレード」「電源容量」が決まったわけですが、すこし幅があり過ぎます。80 PLUSのグレードはより高い方がよいですし、電源容量もより大きい方がよいのですが、問題はフトコロ事情です。そこで「80 PLUSのグレード」「電源容量」の組み合わせによるAmazonでの販売価格を調べましたので、下記のグラフを参考にもう少し幅を狭く決めてください。
電源ユニット 価格帯

80 PLUSのグレードが「○○」、電源容量が「○○W から○○W」と範囲を狭めれば完璧です。

PCケースに入るサイズを調べる

せっかく電源ユニットを購入しても、PCケースに入らなかったら泣くに泣けません。
電源ユニットのフォームファクタ(物理的寸法)がPCケースに合っているか確認する必要があります。

多くのデスクトップPCが採用しるフォームファクは「ATX」です。他にATX強化版の「EPS」、小型ケースに採用される「SFX」、薄い特殊形状の「FlexATX」、細長い特殊形の「TFX」などがあります。

ここではデスクトップPC用で数が多い「ATX」について話をします。同じATXでもいろいろな大きさがあります。

フォームファクタ 奥行き 高さ 横幅
ATX 140mm
160mm
180mm
230mm
86mm 150mm

高さと幅が同じなのはPCケースに電源ユニットを固定するときのネジの位置が決まっているので同じになっています。
電源ユニット PCケース取り付け

奥行きに違いがあるのでPCケースの仕様をみて最大何cmまで入るか確認してください。
電源ユニットから飛び出すケーブルを取り回すためのスペースも必要なので注意してください。
電源ユニット PCケース取り付け-ケーブル取り回し

フォームファクタが「ATX」で奥行きが「最大○○ cm」が決まれば完璧です。

商品を取捨選択するために確認すること3つ

「商品選ぶをする前に決めておくこと3つ」で説明した「グレード」「電気容量」「フォームファクタ」を使ってECサイトで電源ユニットを絞り込み検索しても、まだまだたくさんの商品が残っていると思います。
そこで、商品を一つひとつ個別に見ていき取捨選択するときに確認することを3つ用意しました。

保証期間

家電製品だとメーカー保証が1年とか2年だったりしますが、電源ユニットは、同じメーカーでも商品によって保証期間が違ったりします。

電源ユニットは残念ながら消耗品だと考えてください。「保証期間が切れる = 買い替え」ぐらいに考えたほうがよいです。
PCパーツの故障で多いのが「電源ユニット」だそうです。最悪なのが電源ユニットは故障する時に他のパーツを巻き込んで壊す可能性が高いのです。それだけに故障する前に交換した方がよいのです。

80 PLUSのグレードが品質を表しているように見えますが、実は違っていて、品質の善し悪し(故障する確率)の判断は仕様をみても難しいです。そこで参考になるのが保証期間です。
保証期間は最低でも3年は欲しいと思います。予算に余裕があるなら5年以上がよいでしょう。僕は長く使いたいと考えるので10年のものをなるべく選んでいます。
電源ユニット 保証期間

シングルレーン

電源ユニットの出力スペック表をみると、DC出力(電圧[V])ごとの最大電流が書かれています。
ここで注目するのが+12Vがシングルレーンか確認します。
シングルレーンとは、+12Vが一つで最大電流全てが使えます。

マルチレーンは+12Vが複数の最大電流に分かれています。よってマルチレーンは一つの最大電流が少ないことになります。ここで問題になるのが、大きな容量を必要とするグラフィックボードへの電力供給です。マルチレーンは合計した最大電流を供給することはできないのです。
せっかく電源容量を計算して購入してもマルチレーンだったために、一つで大きな容量を必要とするパーツがあると使えないことがあるのです。
もちろん、最大電流がマルチレーンで分けられて少なくても大丈夫な容量だと確認できればよいのですが、面倒なのでシングルレーンを選んだ方がよいです。幸いなことにシングルレーンの商品が多いです。
電源ユニット 出力スペック

参考のためにDC出力によって使われるパーツの種類を列挙します。

  • +3.3V: メモリ、PCIスロット
  • +5V: マザーボード、PCIスロット
  • +12V: CPU、グラフィックボード、SSD、HDD、光学ドライブ
  • -12V: ほぼ使用されない
  • +5Vsb: スリープ、省電力モード用

付属ケーブルの種類と長さ

給電が必要なパーツは次のものです。

  • 24/20pin ATX: マザーボードへの給電
  • 4pin ATX12V(通常のマザーボード) / 8pin EPS12V(マルチプロセッサ等): CPUへの給電(CPU近くのマザーボードに接続)
  • 6+2/6pin PCIe: グラフィックボードの補助電源
  • SATA: DVD、HDD、SSD、簡易水冷のファンへの給電。※よく使うので数を要確認
  • ペリフェラル4pin: 古いHDD(IDE)への給電
  • FDDケーブル: フロッピーディスクドライブへの給電

必要なものが付属しているか確認してください。ケーブルの必要長さも分かるなら確認しておいた方がよいのですが、はじめての自作PCだと必要な長さが分からないと思います。最悪延長ケーブルがあるので別途購入しましょう。
他にはACコンセントと電源ユニットを繋ぐ電源ケーブルが付属します。
電源ユニット 付属ケーブル

最後に確認すること3つ

ここまでくれば候補となる商品がかなり絞れていると思います。ここでは、最終的な判断材料になる3つのことを用意しました。

ケーブル仕様

最近のPCケースは裏配線ができたり、電源ユニットが個室に分かれていたりして、配線をできるだけ見せなくしエアーフローを良くするとともに、PCケース側面をガラス張りにして中身を見せることが流行っています。
電源ユニットはケーブル方式が3種類あり、配線のしやすさや見た目が変わってきます。

  • フルプラグイン(フルモジュラー)ケーブル方式:全てのケーブルが独立
    電源ユニット フルプラグイン
  • セミプラグイン(セミモジュラー)ケーブル方式:一部のケーブルだけ独立
  • 直付けケーブル方式:全てのケーブルが電源ユニットに接続

上に書いたものほど価格が高いです。予算と好みで決めてください。直付けだと未使用ケーブルがPCケース内に残るので、予算が許されるならプラグインが欲しいところです。

105℃コンデンサ

製品仕様には書かれていないことも多いのですが、105℃コンデンサとあるものは、85℃コンデンサと比べて高温環境に強く長寿命にある傾向があります。
僕は105℃コンデンサと書かれていても、85℃コンデンサで保証期間が長ければ気にしないです。
保証期間が同じだったときの判断材料にしてください。

冷却ファンの種類

温度の上昇は、特にコンデンサ寿命にとって大打撃です。そこで動作温度が上昇すると冷却ファンが回りはじめます。
冷却ファンには次の3種類あります。

  • ファンレス: エアフローで対処する必要があるので上級者向け。
  • セミファンレス: 負荷率に応じて段階的にファン回転数が切り替わる
  • ノーマル: ファン常時回転

ファン口径には、80mm、120mm、135mm、140mmなどがあり、大きいものほど冷えるので回転数を抑えることができ静かな傾向があります。騒音になる製品もありますので、ノイズの資料や口コミを調べましょう。
電源ユニット ファンのノイズ

また、ファンがRGBに光る製品があります。PCケースによって電源ユニットを取り付ける位置が違うので、ファンや電源ユニット本体が目視できない場合があります。

まとめ

電源ユニットを購入するにあたって確認すべきことが多くてたいへんですが、少しづつ絞り込んでいけば、自分にあった商品にたどり着くと思います。
最終的には価格で判断するので、いろいろな販売店での価格を調べてみてください。
僕は次の販売サイトで価格を調べています。

送料や消費税に注意して確認してください。

ではまたヾ(^^へ)

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