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UHS-IIそしてUHS-IIIと複雑化するSDカードのスペックの見方、選び方

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SDカードUHS 2 タイトル

こんにちは、ヒーニョンです。
SDカードを選ぶとき、どうしていますか?
デバイスに物理的に入るようにSD、miniSD、microSDかを調べます。そして容量をなんとなく選んでいるのではないでしょうか?
SD miniSD microSD

CP+2017でSDカードの最新動向を聞いてきましたので、もう少し踏み込んだSDカードの選び方について書きます。
ちなみにSDとはSecure Digitalの略で、SDカードは違法コピーが蔓延するCDに変わり著作権保護機能を前面にアピールしたセキュアなメディアとして登場しました。しかし、現状は難しい問題のようですね。

SDカード表記各部

SDカード 説明用

容量

(1)に書いてあるので簡単に分かります。そして容量に関連しているのが(2)です。SDXCなどアルファベットで書かれている部分は規格の最大容量を示しています。

一般表記 最大容量
SD 2GB
SDHC 32GB
SDXC 2TB

容量の表記だけ気にすればSDXCなどの表記は無視してもよさそうに感じます。しかし実はデバイス側がSDHCかSDXCに対応しているかで扱える容量が違うということになります。例えば、デバイスがSDHC対応(SDXC非対応)のときに、64GBのSDカードを購入するとSDXCのSDカードなので使えないということになります。
せっかく高い方のSDカードを買ったのに使えないなんてことにならないようにしてください。

SDXCは論理的には最大2TBとされていますが、現状ではやっと1TBのSDカードがプロトタイプとして発表されたところで発売までにはもう少しかかりそうです。
SDカード 1TB

速度

転送速度

SDカードには製品によって価格が違うように速度も大きく異なります。
(3)に書かれてある数値MB/sが速さですが、もう少し詳しくいうと転送速度です。メーカーによっては300xなどと倍率で書いている場合もあります。これは倍率 x 150KB/sで計算できます。300xなら45MB/sです。
注意したいのが、書いてあるのは読み込み時の速度になります。書き込みは遅くなりますので詳しくはメーカーの製品仕様を見るしかありません。(両方書いて欲しいですよね)
そして測定条件等が規格で定められていないため、同じ転送速度表記のメディアであっても製品によって速度が違うことがあるので目安の数値になります。

バス速度

バスとはデータ伝送路のことです。転送速度に密に関係しています。SDカードによってバスの規格が違います。
時代の流れでHigh Speed、UHS-Ⅰ、UHS-Ⅱ、UHS-Ⅲと進化して速くなっています。UHSとはUltra High Speedの略です。CP+2017が開催された日にちょうどUHS-Ⅲの規格が決まったそうです。
SDXCの後ろの(4)にローマ数値で書かれています。
SDカード バスインターフェース

UHS-ⅡとUHS-ⅢはSDカードの裏を見たら物理的に違うのですぐに分かります。
幸いなことに互換があるので、UHS-Ⅰ対応デバイスにUHS-ⅡのSDカードは使うことができ、逆も可能です。ただし転送速度は一番遅いものに引きずられます。容量のところで書いたSDHCとSDXCは互換がないので注意してください。
SDカード UHS3

最近ようやくUHS-Ⅱが流通しはじめた状況でCP+2017でも大きく広告されていました。UHS-Ⅲの製品はまだ現存しません。
SDカード UHS3TOSHIBA

デジタルカメラなどUHS-Ⅱに対応しているデバイスはほとんどない状況ですが、次第に復旧していくと思われます。現在はSDカードとカードリーダーが販売されはじめました。
以前の記事「USB-CのSDカードリーダーは将来性を感じた」でUHS-Ⅱのカードリーダーを紹介していますので、よかったらどうぞ
SDカード UHS2カードリーダー

最低処理速度

転送速度は条件がよければでる速度ですが、最低処理速度というものがあります。これは、ビデオ録画などのように書き込み処理が連続して長く続く場合に最低限の速度を保証している数値になります。最近では4Kや8Kなどのビデオを誰でも撮影できるようになってきましたので、お手持ちのビデオカメラの性能に合わせたSDカードを選ぶ必要があります。

最低処理速度を見分ける方法が(5)に書かれているスピードクラスになります。Cの文字の中にある数値にMB/sの単位を付けたのが最低処理速度になります。現状Class 2 (C2)、Class 4 (C4)、Class 6 (C6)、Class 8 (C8)、Class 10 (C10)の5種類が存在します。

ビデオ用に次世代技術のプロトコルが定義され、最新のSDカードには対応が始まってきています。それを表すのが(6)のビデオスピードクラスです。Vの文字の横にある数値にMB/sの単位を付けたのが最低処理速度になります。

ビデオスピードクラス 最低処理速度 用途
Class 6 (V6) 6 MB/s High-definition video (HD) ビデオの録画
Class 10 (V10) 10 MB/s Full HD ビデオの録画,HD 静止画の連続撮影
Class 30 (V30) 30 MB/s 4K, 2K ビデオの録画
Class 60 (V60) 60 MB/s 8K, 4K ビデオの録画
Class 90 (V90) 90 MB/s 8K ビデオの録画

SDカード ビデオスピードクラス

UHSに対応しているSDカードにはUHSスピードクラスがあり(7)に書かれています。数値に10倍してMB/sの単位を付けたものが最低処理速度になります。現状Class 1 (U1)、Class 3 (U3)の2種類が存在します。

まとめ

SDカードにはいろいろな数値があって難しいですよね。でも意味が分かるとデバイスに最適なものを選べるようになります。せっかく高速なデバイスなのに、SDカードを間違って選んだだけで低速化してしまうなんてもったいないですよね。
SDカードの選び方としては、次のようになります。

  1. デバイスがSD、SDHC、SDXCとどこまで対応しているかで(2)を決める
  2. (2)の範囲内で必要な容量(1)を決める
  3. 高速なアクセスが求められるデバイスがUHSに対応しているかで(4)を決める
  4. 瞬間的な読み書きが多い場合は、転送速度(3)を検討する
  5. ビデオ録画など継続的なアクセスが多い場合は、最低処理速度(5)(6)(7)を検討する

僕はプログラマというIT技術者ですが、それでも難しく感じます。でもこういうメカニックなことが好きだから苦に思わないのですが、分からなかったらリアル店舗で相談してみるのが一番かもしれませんね。
SDカード SanDisk

ではまたヾ(^^へ)

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